アートフラワーって何?
アートフラワーとは、造花を使った花のことです。
花束にして生花と同様に花瓶に活けられるようにしたり、器に入れた状態でアレンジメントとして飾れるようにしつらえてあります。
発色が良いポリエステル生地などを使い、生花に近い質感に仕上げられている物が多く、長く咲いた状態を楽しめるのが特徴です。
仏様に飾る花は菊などの花を選んだり、バラなどの棘がある物はNGだったりと様々な制約があります。
亡くなってから期間が経っていればある程度彩りが良い花を使うこともできますが、日が浅いうちは華美な色合いは避けるべきなど、宗派や地域によって様々なルールもあるでしょう。
アートフラワーでも様々な取り合わせの花が用意されていることもあり、安心して選ぶことができます。
店舗によっては花束やアレンジメント形式のアートフラワーを数多く用意しているところもありますし、線香とセットにギフトセットとして贈ることができる場合もあるので、故人にお供えするにも、親しい家の方に贈るにも適しています。
アートフラワーを利用するメリット
生花は天候に左右されるため、時期によっては種類が揃っていないこともあります。
お供えしようと考えても、故人が好む花がないことや仏花に相応しい花が仕入れられていないこともあるでしょう。
また、気温が高いと持ちが悪くなることもあります。
せっかく綺麗な状態で購入したのにお盆やお彼岸が終わる時期を待たずに、散ってしまったり枯れてしまったりして早く片付けをすると、また購入し直さなくてはいけないこともあるでしょう。
アートフラワーは生花よりも劣化しにくいため、美しい状態を長く保てます。
水回りの世話が必要なく、そのまま置いて飾るだけで済むので、手入れをする必要がありません。
水替えや水やりをしなくて済むので、お花の世話に慣れていない方や手先の動きに心配がある高齢の方でも気軽に飾りやすいです。
もちろん、枯れてしまったときに片付けをしなくても済みますし、花粉や花びら等が落ち、仏壇などの周囲を汚す心配もありません。
花の香りがしないので、締め切った部屋に飾る場合も線香の香りと混ざってしまうこともありません。
香りで咳やくしゃみなどのアレルギー症状を起こす方が家族にいる場合も安心です。
贈り先に気を遣わせなくても済む
アートフラワーは生花よりも安価なことが多く、親族や知り合いに贈って仏前に供える場合も相手に気を遣わせる心配がありません。
数千円程度で購入できることが多いです。
そのまま気軽に飾ってもらえるので、お線香をあげに訪問した折に持って行くにも向いています。